60歳になったのは2021年の6月15日だったのですが、コロナ禍でお祝いらしいお祝いもできなかったので、「なんとか60歳のうちに、何かやりたい!」と、昨年、企画したことでした。
「すっごく楽しみにしていた」やなぎさんのことを知るお店のマスターとママが、「(日程はそのまま)空けてあるよ!」と言ってくれた、そんな成り行きにも背中を押され、ただのキャンセルで空白にしてしまうのも寂しくて、贅沢にもその時間を全部、1人で使わせてもらうことにしました。
やぎたこ10周年記念で、4時間かけて40曲を演奏した時は、アルバム単位で1時間ずつの選曲でした。
今回の6時間は当初、そうしたやぎたこの新旧レパートリーからピックアップして、さらに、それぞれのソロの演奏も入れて6時間にしようか、と話をしていました。
図らずもそんな当初の予定よりは、私のソロのレパートリーが多い選曲にならざるを得ませんでしたが、、、
15時から始めて、休憩を含めてなんとか予定時間の22時までに、やぎたこのレパートリーも織り交ぜた60曲プラスアルファ、を聴いて頂くことができました。
長時間付き合って下さったお客様、配信を見聞きして下さった方、そしてお店に、心から感謝、感謝!!!です。
緊張しすぎて破綻するんじゃないか、とか、
くたびれすぎて腑抜けになるんじゃないか、とか
いろいろな不安はもちろんあったのですが、実際にやってみたら(やってる本人にとっては)あっという間の6時間でした。
見方を変えれば、イベントで半日以上、楽器を持ったままウロウロしながら聴いたり歌ったり、ということはこれまでもケッコウ、頻繁にあったかなぁ、、、それを思えば、屋内の快適な環境で、楽器運びもなく立ったり座ったりだけ、というのは、そんなに大仰に言うほどのことでもなかったカモ、、、、と思わないこともありません。
ただ、1人用にアレンジし直したやぎたこレパートリーは、何と言っても練習歴、数か月の付け焼き刃・・・・・・
心安く、あたたかいお客様に囲まれ、励まされての6時間。本当に恵まれた環境でした。
やなぎさんがどんなことを言っていた、とか、
こんな風に練習していた、とか、
この曲はこんな風に生まれたアレンジなんです、とかとかとか。
私の目線からの「やなぎさん」を、みんなが頷きながら聞いてくれるなんて、本当に有難く、幸せなことでした。
いくらでも喋れそうな気がして、でもそんなことをしていたら1時間内に10曲が入りきらなくなって、やや、はみ出し気味になってしまいました。
せっかく用意した曲だし、と思うとやっぱり全部、聞いてもらいたくて、6回のうちには1時間超になってしまった回も。
3時間目の後の休憩も、1時間のはずがだいぶ、短縮!
よくぞ皆さん、お付き合い下さったと思います。
本当に本当に、ありがとうございました。

Photo by Masami.Y
誰より、私自身が楽しませてもらって、幸せを味わってしまった。そんな気持ちでいます。
なんだか大きな宿題が残されてしまった、と思っていたけれど、、、実は置き土産だったのかもしれません。
終演後にマスターがポツリと
「来年は61曲でやるぅ?」
本当の宿題はたぶん、これからなのでしょう。


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