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辻井貴子ブログ・次の角を曲がったら

辻井貴子のブログ LIVE活動を中心に

次の一歩

6月最後のライブは、すっかり毎月登場が馴染んだいつものお店。
ゲストはソウルブラザーズの五十嵐正史さんと三線の山村さんです。
もともと、やぎたこで共演を約束していた日でした。

ソロライブだけの活動になってから3度目の永吉(正式名称:Black Cat Tiger 永吉 Rock'n Roll House)ライブ。
さすがに3度目ともなると、そろそろお客さんも来なくなってしまうのでは、と内心ドキドキしていたのですが杞憂でした。
客席には嬉しい顔ぶれが勢ぞろい。あの酷暑の中、足を運んで下さるなんて、本当に有難いことです。

この日の選曲は、久しぶりに歌う曲のオンパレード。
やぎたこのレパートリーとして歌い続けてきた曲ばかりを取り上げました。
「日本語の歌を期待して来てくれる人がいたら悪いなぁ」
「"やぎたこが半分になってしまった"感があると良くないのでは」
等々、逡巡はあったのですが、せっかく歌いたい気持ちになったタイミングを逃したくなかったのです。

久しぶりに歌うやぎたこのレパートリー。
よくやっていたのと同じような曲順で、同じように曲の内容の説明をしていると、なんだかとても穏やかな気持ちになりました。
時には、楽器2本で演奏していた時のアレンジやコーラスが思い出されて寂しいこともあるけれど、「やっぱりいい歌だな、好きだなぁ」という思いが強いのです。
気に入っていたアレンジを無理に封印することなかったんだ!
そう気付いたら、「違うやり方でやり直さなきゃ!」と凝り固まっていた考えが少し緩んで、肩の力が抜けた気分。
やぎたこのことを知る人達の前で歌い、聴いてもらうことができて、幸せでした。


この日、共演の五十嵐さんにどうしてもお願いしたいことがありました。
彼が作った 「やなぎさん」 という曲で共演させてもらうこと。
どこか懐かしいそのメロディを、一緒に歌わせてもらうこと。

当日の急なお願いだったけれど快諾してもらって、無事に共演が叶いました。
あとから聞き直すと、自身の演奏には反省点がたくさんあります。
次の機会までにもう少し、アップデートできていたらいいなぁ。

二匹のおっさん三線ver.と共演

Photo by らんぶりんまっく

いつも客席で、カメラを支え続けてくれているあっつんさんが、今回も動画で記録してくれました。
本当にありがとうございます。
今回の 「やなぎさん」 共演 第一回目の動画は こちら から。


やなぎさんもファンだった五十嵐さんのブログは私も欠かさずチェックしています。
先日の投稿にはこの日の共演のことが登場しています。
周辺暮らしのロケンロール よりご覧頂けます。
嬉しい言葉がたくさん。
次の共演の機会も、楽しみです。



この日、思いがけない再会がありました。
やなぎさんの古くからの、やぎたこを結成するよりもずっと前からの友人が突然、姿を見せてくれたのです。
最初は分からなかったくらい久しぶりで、そうと分かってからは本当に嬉しくて、嬉しくて。
私に対して 「元気そうで、良い仲間がたくさんいるみたいで安心した」
と、笑顔で優しい言葉をかけてくれた、そんな彼との縁もまた、やなぎさんのおかげ。

あれからもうすぐ5カ月。
ようやく、そんな風に考えられるようになったのはひとえに、遠すぎず、近すぎることもなく支えて応援し続けてくれる皆さんのおかげです。


******************

やなぎさんの唯一のライブアルバム 『’02-’12』 のブックレットには、2012年6月30日の日付で
「2002年6月30日、陸前高田ジョニーでのライブ 今から考えればあの日が旅の始まりだったんだと思う」
そんな言葉が記されています。
キッカケとなったその日から、今日で20年。

今は販売していない音源を含めて、配信という形でやなぎさんの作品を残すことができるよう、そして、できれば20周年のこの日に間に合うように、手続きを進めてきました。

Apple Music で配信が開始されています。
順次、他の諸々の方法でも試聴やダウンロードが可能になる予定です。
これで、生前に本人が配信の手続きをした最新ソロアルバムである 『小さな町の小さなライブハウスから』 を含め、ほぼ全てのオリジナル作品をお聴かせできる状態になりました。

オリジナル曲に限って手続きが可能だったこと等、諸事情により、現在も販売しているアルバムの収録曲も併せて曲順等を変更し、新たな配信アルバムという体裁に作り直しています。
「この曲の次はあのイントロ、、のはずが、、、?」
お手元のCDで聴き慣れているファンの方には、そんな思いも抱かせてしまうかもしれませんが、新しいやなぎ音源と捉えてお楽しみ頂ければ幸いです。

私なりに思いを込めて、命名・選曲しました。
また追って少しずつ、そんなこともホームページの 音源紹介ページ にアップしていけたらと思っています。

どちらかと言えばアナログなもの、CDよりレコード、あるいはライブ、、、を尊ぶ価値観だったはずのやなぎさん。
音源をダウンロード、しかも20年近く前の音源なんて、、、と苦笑いしているかもしれませんが(笑)。

やなぎさんの歌がこれからも、より多くの人の心の中で生き続けてくれたらと願っています。


今週末は、豊田勇造さんのライブを聴きに行く予定です。
こんなこともご報告がてら、客席で会えたら、とひそかに思っていることもあるのですが、叶うかな。どうかな。



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  1. 2022/06/30(木) 21:00:20|
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