その名も 『YANAGI’s KITCHEN』 。
「旅の唄うたいがギターをフライパン、否、中華鍋に持ち替えて料理します!」
という触れ込みで、やなぎさんが厨房に入り腕を振るうのです。
自他共に認める料理好きだったやなぎさん。
得意なのはイタリアンでした。
デリシャス・シスターズが合宿練習をした時にも、専属コックのように尽力してくれました。
音楽指導よりも食事がメインだった(笑)。
メンバー一同大絶賛!!の腕前でした。
神奈川は藤沢市にある昭和な中華屋さん。
懇意にしている女将、通称ひーちゃんが、お盆休みと称して厨房を明け渡し貸してくれ、朝からやなぎさんが厨房に立つのです。
パスタや、ナス・キノコとベーコンを炒めたおつまみや、鶏のトマトソース煮が定番メニューでした。
そして、客席ではめいめいが楽器と歌を持ち寄りオープンマイクが繰り広げられるという企画。
やなぎさんの作るパスタやオムレツを食べながら、飲んで歌って聴く、という楽しい会でした。
彼亡き後、あのイベントはもうできないナー、私が代わりに料理というわけには、、、いかないなぁ、それは無理だな~~~。。。
と、諦めていたのですが、オープンマイクの企画者だったジョージ・肥さんから 「またやろうよ!」 との嬉しい連絡を頂いて、実現しました。
ひーちゃんが、当時のイベントを偲んでイタリアンを作ってくれ、久しぶりのオープンマイク。
ひっそりと静かな開催になるかな、と勝手に予想していたのですが、想像を絶する超満員でビックリ。
当時を知るメンバーも多く集まって、久しぶりの再会を喜び合いました。

企画者の音楽人脈の影響か、アメリカ南部寄りのコアな選曲も。
ロックあり、ケイジャンあり、聴きごたえのあるパフォーマンスばかり。
とっても楽しい一日でした。
近所のくせになかなかお邪魔することができずにいた、宿題をまた1つ果たせた気分。
元気な笑顔で再会できて、良かった!!
これもひーちゃん、コエさん、そして参加者の皆さんのおかげ。
ありがとうございました♪
また普通の日に、とびきり美味しい中華を食べに行かなくちゃ。
もう一つ、昨年できなかった、歌の会。
一昨年、3月11日を唄う、というコンセプトで、あの日を忘れないようにと開催されたライブがありました。
やなぎさんがソロで参加していました。
本当は、去年も行われるはずでした。
今年こそ、と私にお声かけ頂いて、16日に実現しました。
いつもお世話になってばかりの、らんぶりん・まっくさんによる企画。
これまたいつもお世話になっているお店 東中野 cafeじみへん に、大勢が沢山の思いを胸に集まってくれました。
あれから12年。
もう12年? それともまだ12年、か。
何を思うかによっても感じ方が違います。
忘れることはなくても、毎日のように思い出すということはなくなる。
時の経過というものの残酷さと、一方でそれによって救われる部分もたしかにあることを感じます。
やなぎさんが震災後に作ったアルバム 『また歩き出そうとしている』 収録の 「あの日のうた」 をまっくさんのサポートで唄いました。
未だ、毎日のように思い出さざるを得ない状況の人も大勢いるはず。
そのことを、忘れてはいけないと改めて思う日でした。

声をかけて下さったまっくさん、そして来て下さったみなさん、どうもありがとうございました。
いよいよ春本番。
西の方はもう、桜が咲いているかナ。
週末は久しぶりの遠征。
兵庫、岡山へお邪魔します。
お近くの方はぜひ。
どこかでお会いできますように!


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